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郵便不正事件で、大阪地検特捜部の主任検事が、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんした疑いがあることを受け、村木元局長の主任弁護人が記者会見を開き、検察側に徹底的な調査を求めるとともに、今後、刑事告発も視野に対応を検討することを明らかにしました。
「検察官、しかも主任として事件全体をコントロールして、正しい方向に事件・捜査を持っていくべき立場の人がこういうことをしたのは前代未聞」（弘中惇一郎弁護士）
主任弁護人の弘中弁護士は「検察側がなぜ押収したフロッピーディスクを証拠申請しないのか疑問に思っていた」としたうえで、「主任検事はこの事件がかなり前からえん罪だということがわかっていたのではないか」と述べて、検察の捜査手法に強い疑問を呈しました。
村木元局長は２１日朝、電話で「大変、恐ろしいことだがこのことが主任検事１人のせいで済まされてしまうことが心配だ」と話していたということです。
弘中弁護士は、データを改ざんした疑いがもたれている主任検事について、村木元局長と相談し、証拠隠滅などの罪で刑事告発することも視野に検討したいとしています。
一方、改ざん疑惑について最高検察庁が先ほど会見し、疑惑については「きのう、大阪高検からの連絡を受けてはじめて知った」としたうえで、２１日、数名の検事を指名して最高検察庁内に捜査チームを立ち上げたことを明らかにしました。今後、証拠隠滅容疑での立件も視野に捜査する方針です。
「大変びっくりしています。もしこの件が真実ならということになれば、到底許されない」（柳田稔法相）
一方、柳田法務大臣は２１日朝の会見で、「事実をまだ把握していない」としたうえで、最高検の捜査を見守りたい、と述べました。（21日11:27）
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