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金融危機の再発防止を目指す金融規制改革法案がアメリカ議会でようやく提示され、消費者保護のための組織は中央銀行であるＦＲＢに置かれることになりました。
アメリカ議会上院のドッド銀行委員長は１５日、議会内で調整が難航していた金融規制改革法案を委員長単独で提示しました。
その内容は、中央銀行であるＦＲＢに大手金融機関を一元的に監督する権限を与えると共に、金融消費者保護のための独立性の高い組織もＦＲＢの下に設立する、「大きすぎて潰せない」というこれまでの教訓から巨大金融機関を破たん処理する仕組みを新たに作るとしています。また、オバマ大統領が打ち出した、銀行本体から自己勘定での投資業務を切り離すことも盛り込まれています。
オバマ大統領は、直ちにこの法案への支持を表明し早期成立を求めましたが、共和党議員の賛同を得られないままである一方、民主党議員からも、当初、大統領が提唱した消費者金融保護庁の設立が見送られたことに不満もあって、先行きには紆余曲折がありそうです。（16日11:36）
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