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ブット元首相の暗殺を受けて、パキスタンでは、来月８日に予定されている総選挙の延期がほぼ確実な情勢となってきました。
ブット氏が総裁を務めたパキスタン人民党本部では、追悼集会が始まっています。支持者の間からは時折おえつが漏れ、悲しみを新たにしています。
全国で追悼集会が開かれた３０日、人民党は緊急の幹部会を開き、ブット氏が生前にしたためていた遺書が公開されました。そのうえで、新しい総裁にブット氏の長男と夫を選出し、最大の焦点となっていた来月の総選挙には、参加を決めました。
これに対し、ムシャラフ大統領与党の広報官は３０日、総選挙は「最大で４ヶ月ほど延期される」との見通しを示しました。
「来月８日に総選挙を実施することはないだろう」（大統領与党広報官）
ムシャラフ政権としては、選挙を強行して結果の正当性が失われるのを嫌ったものとみられます。正式には３１日の選挙管理委員会で決定されますが、選挙は大幅に遅れることが確実な情勢です。（30日22:56）
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