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モスクワを訪れていたアメリカのオバマ大統領とロシアのメドベージェフ大統領は６日、首脳会談を行い、新しい核兵器削減条約の締結に向け、その枠組みで合意したことを発表しました。
「我々は利益が共通する分野で、より効果的に協力できるよう、米ロ関係を『リセット』しようと決意しました」（オバマ大統領）
６日、クレムリンで４時間にわたって行われた首脳会談で、米ロ首脳は今年１２月で期限が切れるＳＴＡＲＴ１＝戦略兵器削減条約に代わる新たな条約の枠組みで合意し、覚書を交換しました。
覚書はまず、戦略核の核弾頭について、現在の上限である２２００発を１５００から１６７５の間に、また、弾道ミサイルや爆撃機などの運搬手段についても、現在の上限の１６００基を５００から１１００の間にまで、それぞれ削減するとしています。
また、両首脳はイランや北朝鮮の核開発問題をはじめとする核拡散防止で協力していくこと、アフガニスタンへのアメリカ軍の軍事物資輸送にロシアの領空通過を認めることなどでも合意しました。
一方、ロシアが強く反発してきたアメリカのミサイル防衛計画の東ヨーロッパへの配備については、対立の解消には至らなかったものの、さらに対話を続けていくことを確認し、メドベージェフ大統領は一定の前進を示唆しました。
米ロ間に横たわる課題は、なお大きいものの、今回の首脳会談は、オバマ政権誕生を機とした米ロ関係の「リセット」を最大限演出するとともに、オバマ大統領にとっては核軍縮への自らのイニシアティブをアピールする場にもなりました。（07日04:37）
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