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ロシアの元スパイ、リトビネンコ氏がイギリスで暗殺された事件で、妻のマリーナさんがＪＮＮのインタビューに応え、事件の背後にはロシアのプーチン大統領がかかわっていると主張し、真相究明を求めました。
「多くの人は、今回の事件をただの情報機関の抗争にしたがっているけれども、違います。暗殺は、プーチン大統領の了承のもと行われたと思います。彼の許可なしでポロニウムのような危険物質を使うことはできませんから」（マリーナさん）
この事件は、ＦＳＢ＝ロシア連邦保安局の元幹部、リトビネンコ氏が去年１１月、亡命先のロンドンで、放射性物質のポロニウム２１０によって暗殺されたものです。
イギリス検察当局は先月、元ＦＳＢ職員でリトビネンコ氏の同僚だったルゴボイ容疑者を、殺人罪で起訴できる充分な証拠があるとしてロシア政府に身柄引渡しを求めましたが、ロシア側はこれを拒否。ルゴボイ容疑者は、事件にはイギリスの情報機関が関わっていると主張し、ロシアも、この証言をもとに独自の調査を開始しています。
事件後、夫を失っただけでなく、自宅がポロニウムに汚染され引越しを余儀なくされるなど、マリーナさんと１３歳の息子との生活は一変しました。マリーナさんは、事件の真相が明らかになるまで積極的に協力を求めていきたいとしています。
「彼の汚名は返上されるでしょう。そして、息子は父のことを誇りに思うはず。私にとっては、その方が大事なのです」（マリーナさん）
（19日06:00）
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