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２０１４年が期限となっている沖縄海兵隊のグアム移転について、アメリカ海軍省の高官が公の場で初めて延期は避けられないとの見通しを示しました。
「我々はグアム移転計画を地元の受け入れ能力に応じて進める」（アメリカ海軍省・ファネンスティール次官補）
ただ、ファネンスティール次官補は、予定どおりに移転計画を実施するにはグアムのインフラが不足しているとも述べ、２０１４年までの移転について、延期が避けられないとの見通しを明らかにしました。
グアムでは沖縄海兵隊８０００人や基地建設のための労働者を受け入れるだけのインフラ整備が進んでいないことに反発が強まっており、議会は計画見直しを見越して来年度のグアム関連予算の削減を行う見通しとなっています。
「グアム移転関連予算が削減される理由の１つは、普天間基地移設で明白な進展がないからだ」（グアム選出、ボルダーロ下院議員）
こうした中、国防総省のグレグソン次官補は普天間基地の移設について、日米の専門家協議が予定どおり８月までに終了することを期待すると述べ、日本側で浮上する合意の先送り論にクギを刺しました。
また、グレグソン次官補は、日本側が減額を求める、いわゆる「思いやり予算」について、さらなる減額は日本が自国の防衛に真剣でないとのサインを友好国や潜在的な敵に送ることになるとして、逆に予算の増額を求めました。
沖縄の反発に加え、グアムの反発が鮮明になったことで、米軍再編計画は２０１４年の目標達成が一層、困難な情勢となっています。（28日11:43）
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